【重賞レース解説】をしたレースの結果と、【アナログ予想講座】逆馬を探せ!的なレースの見方をして、「逆馬」「地力馬」と個人的に気になった馬をピックアップします。
⇒ 2012年関屋記念レース映像はこちら
*レース映像は、新馬戦と特別レースに限ってJRAホームページのレース結果のページから無料で見ることができます。
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*重賞レースに限っては、パトロールビデオとして正面からの映像を見ることができます。
下の一覧表の右端の3つの印【印/C/直】は、「栄光の競馬新聞」のオリジナル表記【レースの有利不利/コーナー部コース/最後の直線部コース】と同じです。
*この表記の意味については、⇒ こちらのPDFをご参照ください。
内優勢の馬場状態でスローペースになれば内先行断然有利になって当然。コーナーで外を回さざるを得なくなった外枠の馬たちにとっては、非常に厳しいレースになった。
4枠7番ゴールスキー「逆馬」
有利な内枠発走も差し馬で後方からの競馬になってD回すロスある競馬を余儀なくされた。もう少し時計の掛かるフラットな馬場ならもっとやれるハズ。
2回開催から3回開催に変わっても引き続き内優勢が続いている新潟の芝コース。開幕週以降、雨の中で競馬が行われていないことがこの好状態が継続できている理由なんでしょうけど、近年の新潟でこれほどまでに内優勢が続くことは無かっただけに、“今”よりも“過去”を重視している多くの人たちは、見当違いの予想になっていました。
某競馬専門チャンネルで土曜日の夜に放送されている予想番組に出演している有名予想家さんでさえも、『関屋記念は、外枠の差し馬が有利』という“過去”のデータに基づいて予想をしていました。
あの番組を見た人の多くは、恐らく『関屋記念は、外枠の差し馬が有利』という言葉に惑わされて、外枠の差し馬の馬券を買ったことでしょう。
過去10年のこのレースのデータによると・・・とか、
このコースの過去3年のデータによると・・・とか。
こんな枕詞を付けて、テレビとか新聞とか雑誌とかブログとかメルマガとかで喋ったり書いたりしてる人がメチャメチャ多いですけど、こういう人たちは“今”よりも“過去”を重視しているということが分かります。
でも僕は一貫して、“過去”よりも“今”を知ることが大事!と言ってきました。
あのアンドリュー・ベイヤーが「私の師匠」とまでいう馬場偏向(トラックバイアス)の生みの親であるスティーヴ・ダヴィッドウイッツは、「アメリカ競馬戦略9つの頂点」で次のように書いています。
長期の傾向より短期の傾向のほうが価値があることはほとんど評価されていないが、これは競馬の馬券戦術の上でもっとも強力なもののひとつである。それがどんなに強力なものであるかをここで証明するには、大きな利益をもたらした多くの例を繰り返し示す以外にない。
今年の関屋記念は、“過去”よりも“今”を重視することの大切さを教えてくれたレースの一つです。
でも、有名・無名問わず多くの競馬ファンはその事実に気づくことなく、これからも“今”よりも“過去”を重視して、そしてまた馬券で損をするというのを繰り返すのでしょう。