出走表を見てすぐに「ピン!」ときた馬が居ます。本命にするかは馬場傾向次第ではありますが。
もちろん、アートハウスじゃないですよ。アートハウスが勝ったら「そりゃそうだよね?」で次に進みます。
では、中山牝馬S2023の過去10年の傾向と、過去8年の結果です。
中山牝馬S2023の過去10年の傾向
中山牝馬Sの過去10年の結果を見てみたら、出走全馬の単・複回収率が、
- 単勝:116%
- 複勝:89%
と、この数字だけを見れば荒れる牝馬ハンデ重賞ですが、昨年(2022年)15番人気のクリノプレミアムが勝ち、12番人気のアブレイズが2着したことで跳ね上がった数字で、基本的にヒモが荒れてもアタマはそんなに荒れていなかったレースです。
過去10年の勝ち馬の内、クリノプレミアムを除く9頭は7番人気以内の馬で占められていていますが、1番人気馬は1勝しかしていなくて、2番人気馬はゼロ勝です。
中山牝馬S2023の過去8年の結果
2022年中山牝馬S
結果的に外を回した差し馬が上位入線して、このレースのレースタイプを外差し(「栄光の競馬新聞」的には「SS」)と判断しがちも、この週の傾向としてはペースが緩むとやや内有利な傾向だったし(現にこのレースの後の12Rは平均ペースで内先行決着)、全馬の能力,回ったコース,着差を考えて、このレースのレースタイプを地力勝負(「栄光の競馬新聞」的には「力」)とした。
2021年中山牝馬S
雨降りの不良馬場という特殊な条件の地力勝負(「栄光の競馬新聞」的には「力」)。
2020年中山牝馬S
季節外れの大雪が降る不良馬場で、ペース流れて、外差し有利(「栄光の競馬新聞」的には「SS」)。馬場適正が必要だったレース。
2019年中山牝馬S
先行馬が揃っていて中山1800にしては前半流れて、更に向正面でペースが上がったことが結果的に先行馬には厳しい流れだったようで、先行馬総崩れの外差し決着(「栄光の競馬新聞」的には「SS」)。
2018年中山牝馬S
スローペースも時計の掛かる内外フラットな馬場で地力勝負(「栄光の競馬新聞」的には「力」)。
2017年中山牝馬S
やや外が有利な馬場傾向も、このレースは超スローペースで流れて、地力勝負(「栄光の競馬新聞」的には「力」)になった。
2016年中山牝馬S
ハンデ戦で最下位までが0.7秒差の大接戦になったということで、レースタイプを「ハ」にしようかとも思ったけど、残り800mから一気にペースアップした上がり4Fだけの競馬で、上がり勝負に強い馬と先行馬が有利になったレースなので、レースタイプを「瞬」とした。
2015年中山牝馬S
内が荒れて外有利な馬場でペースが流れば外差し決着になって当然。パワータイプの差し馬が上位を独占した。