11頭立てのレースでG1馬が5頭出走と、今年も中山記念は超豪華なメンバーとなりました。
ただ、ドバイへのステップレースという位置付けの馬も多いと思うので、そこら辺をどう考慮して予想を組み立てるかが大事になりそうです。
あとは、小回り周回コースの中山1800m戦ということで、そのコース形態から枠順とか気になる方も多いと思いますが、中山1800mは案外、イメージと違って外枠も大丈夫なコースというか、逆に7,8枠が馬券になりやすいコースだったりしますので、内有利な馬場傾向でなければ、枠順は気にしなくて良いと思います。
枠順より大事なのは、中山1800mはペースが確実に落ち付くコース(顕著にスローペースになりやすいコース)なので、脚質というか、スタートの上手下手というか、そういうトコロの方が案外大事だったりしますが、このレースに関しては、前走、隣の馬とお話している時にゲートが開いて出遅れて、自身初めて馬の後ろで競馬を経験したマルターズアポジーが連闘で出走してきたとなれば、まあ、全開で行きますわねー。
となると、ペースは昨年同様に速めで流れると思います。
ということで、馬場がフラットなら、地力が問われるレースになりそうです。
では、中山記念2019の過去10年の傾向と、過去5年の結果です。
中山記念2019の過去10年の傾向
中山記念の過去10年の結果を見てみたら、出走全馬の単・複回収率が、
- 単勝:62%
- 複勝:74%
と、2010年にトーセンクラウンが13番人気で勝っているにも関わらずこの回収率なので、基本的に堅めのレースです。
ちなみに、トーセンクラウンが勝った年は不良馬場でした。
過去10年の勝ち馬の内9頭が3番人気以内です。
中山記念2019の過去5年の結果
2018年中山記念
開幕週でも外を回しても全く不利にならない内外フラットな馬場で、マルターズアポジーの逃げで速めの平均ペースで流れて、地力勝負(「栄光の競馬新聞」的には「力」)。
2017年中山記念
前半超スローペースで流れたことと、やや内有利な馬場もあって、コーナー部内有利(「栄光の競馬新聞」的には「CU」)に。ただ、机上で距離ロス換算するなら通常の半分のロスで計算するぐらいが良さそう。
2016年中山記念
開幕週も明らかに外有利な馬場で、緩むことのない平均ペースで流れたことで、外から差す馬にとって絶好の競馬になった。
2015年中山記念
雨が降ると内有利になる傾向は、去年のこの開催もそうだった。内有利な馬場でスローペースで流れて内先行有利。
2014年中山記念
上がりの掛かる力の要る馬場で、更に雨も重なって、去年(2013年)の函館までは行かないまでも、距離ロスなくコーナーで内を回した馬に有利なレースになった。